2025年8月26日

氷山の一角

 その後、地面の突起物や石コロに気を付けながら黄色スズメバチ君を使っていた。その設計上の問題点は許容出来ないものの、回転刃に草などの柔らかいもの以外が触れることが無ければとりあえずその問題は表面化しないのは事実なので、敷地内の「障害物」を除去する作戦(作戦なのか?)を地道に行うことにしたのである。

肩掛け式の刈払い機で草刈りをしているときは、多少の突起物や小石などは跳ね飛ばしてしまうことはあってもそれが機器に致命傷を与えることはなかったのあまり気にしていなかったが、今回の黄色スズメバチ君の損傷具合を考えると、突起物は取り除くに越したことはないと思い知らされたのである。

いざ突起物を探してみると、探すまでもなくあちらこちらにあった。

たとえば、

ちょっと出っ張っている石?

 こんな感じで地面から顔をだしているコブシ大の石。

草刈り機には引っかからない程度の出っ張りだけど、何かの拍子に刈り刃に当たってまた修理をするのも不毛なので、頑張って除去することにしたのである。

氷山の一角?

 石の周囲にスコップを入れても何かに当たるような手応えがあり、思ったより大きな石なのかと思いながら少し範囲を広げて掘り始めると、さらにスコップが当たる。さらに広げて……。

結局、このように見えていた部分の十数倍の岩が縦に埋まっていたのである。広角レンズなのであまり大きく写っていないが、実際の大きさはとても人力では持ち上がらない重量であった。

他にも大小様々な石(岩?)が埋まっていて、数日がかりで撤去したのである。 

露出部分はとても小さな石だったんだけど

掘り進めると岩であった

岩の周辺の石は取れたが…

 

掘り起こさなければ良かったな……。

 

 

2025年8月24日

強力ではなかった助っ人 (?)

 その後、機嫌良く草刈りを頑張ってくれた黄色スズメバチ君だったが、その構造に一抹の不安を覚えていたのである。その構造とは、草刈りを行う「刈り刃」がすごい勢いで回転するすぐ横に車輪に駆動力を伝えるベルト駆動構造がある。

通常の設計であれば、破砕力のある回転部分と駆動伝達噛み合い部分とは出来るだけ離す、もしくは隔離するのが当然なのだが、この黄色スズメバチ君はコスト削減を前面に出した潔い設計なのでそのようにはなっていない。ただ、それをある程度想定しているのかその繊細部分を保護するためのカバー部品が付いているのである。そしてその部品というと、「え?これでいいのか?」を10回くらい叫びたくなるような見るからに脆弱なものであった。

当然の帰結ながら、4回目の使用でカバーが破損し走行不能になったのである。予想的中……、という嬉しくない予想と、それが的中したという不運。

さて、困った……。

カバー部品の内側

 補修後の写真しかないけど、この白い部分は完全に欠落しており左右をつなぐ部分は割れて離れてしまっていたのである。色々考えた結果、欠落部分にはメッシュ構造を付加し、その上を接合用のプラスティックを用いて「手動3Dプリンタ」のように何度も何度も繊維状に重ねて構造部分を整形したのである。アラミド繊維もビックリである。

その結果、

接合できた?

気休めのメタルテープ

 上部には耐摩耗力のある板を接合して、さらに防水を兼ねて気休め程度のメタルテープを貼って完成とした。

このあとも、おそらく同じ理由で同じ部分が破損するのは想像に難くないが、まあその時はその時なのでしばらくは騙し騙し使っていこうと思う。

果たしてこれが「強力な助っ人」と呼んで良いのかどうか……。 

2025年8月7日

強力な助っ人 その (3)

 その後、黄色スズメバチ君(と名付けたのか?)の扱いにも慣れてちょっとしたコツを掴めてきた。

敷地の比較的平らなところばかり草刈りをしてきたのだが、ちょっとデコボコしたところに挑戦してみたのである。すると、駆動輪が空回りする場面もありながらもエンジンが止まることもなく見事に刈り取れたのである。

敷地の西側で木々が隣接するこの部分は凍結を繰り返すからなのか、ほとんど平らなところが無く、調子に乗ってゲンヤ〜号で走ってみたら見事にスタックしたのは遠い思い出である。

デコボコが目立たなくなった

 凹み部分の草は殆ど刈れないものの、全体的に草の背丈が同じになったのでスッキリとした平坦地に見えるようになった。歩くとつまずくけどね。

こっちのデコボコはあまりキレイにならなかった

 さらに酷いデコボコ部分を刈ってみると、黄色スズメバチ君が傾いてしまってあまりキレイに刈り取れなかった。でも、刈払機でするよりも全然マシな状態になったので効果はあったと言うべきか?

 昨年まで3週間ほどかかって草刈りをしていたこの部分をたったの1日で終わってビックリである。

というのも、肩掛けの刈払い機だと重いし歩き難いし凹み部分がうまく刈り取れないので途中で諦めてしまうから時間がかかって仕方がないのである。しかし、黄色スズメバチ君は自走式なので、勝手に進んで行ってくれるので途中で諦めるスキを与えてくれないのである。

どちらかと言えば、黄色スズメバチ君に引きずられ気味で歩かされているという方が適切な表現かも知れないな……。

 買って良かった!!

2025年8月5日

強力な助っ人 その (2)

我が家は購入した当時は思っていたより広くないなと感じた5200平方メートル余りであったが、いざ住んでみると人の手に負えない広さだと気付くのに時間はかからなかったのである。

ある程度覚悟していた冬の雪かきに関しては、玄関先まで丁寧に除雪してくれる町の行政サービスのお陰で何の苦労もなくやり過ごすことができたが、夏の雑草刈りは想像をはるかに超える重労働であったのである。刈っても刈っても終わらず、刈り取ったところは間髪入れずまた生えてくるのである。無限に続く罰ゲームのようであった。

時々さぼりながらも何とか毎年頑張っていた。

というのも、さぼると翌年に「昨年の分も合わせて頑張って成長するぜ!」とでも思っているのか、ボーボーと生えてくるので結局刈り取る労力は同じであると思い知らされたのである。

その後も半分諦め気分のまま毎年適当に草刈りをしていた。まあ、適度の運動だと思えば健康のためにも、……と思うわけはない……。

それにしてもなんとかこの草刈り作業の労力を軽減できないかと考えていた中で幾つかの候補はあった。そのひとつが今回導入に至った「自走式草刈り機」である。手入れの行き届いた庭園、キャンプ場などであればそれなりに役立つだろうが、我が家のような起伏の激しい土地では構造上その力を発揮出来ないだろうと諦めていた。

しかしである。

「これは意外と使える道具だぜ!」という信憑性に疑問だらけの情報源ではあったが、ひょっとしてこれは使い方によっては我が家でも使えるのではないかと思い至ったのである。

あー、前置きが長い…。

結果は、「使えるじゃないか!びっくりだよん!」であった。

これまでチマチマと草刈りをしていた機械は25ccのエンジン式草刈り機と、その後面倒臭さに負けて購入したマキタ電動草刈り機であった。

そして今回我が家にやって来たブツは、186ccのエンジンを搭載する黄色スズメバチそっくりさんである。

 

エンジンはけっこう大きい
 

たしかに起伏形状ではうまく刈り取れないのだが、一定の草丈で一律に刈り取ってくれるので、見た目は思った以上に綺麗な仕上がりになっている。これは想定外だったかも知れない。

 

背丈の高い草もバリバリと刈ってくれる

デコボコだったけど、何となく平らに…

ふふふ、刈り取ってやったぜ!

刈り終わった庭を見ると、高さを揃えて刈り取られたせいだろうが、作業前より敷地がすっきりとした「平面」になっていた。

うーん、強力な助っ人である。

わ〜い! 

2025年8月4日

強力な助っ人 その(1)

最近我が家にやって来たコイツ!

 

むふふ

なかなか良い仕事をします

 まるで黄色スズメバチのような配色のこの機械、思ったより使える奴であった。

配色が同じ

 
こっちもか?

まあ、ただの草刈り機なのだが、これが想像以上の働きをするものだとは思っていなかったのである。

 これまで何度も購入を検討してはみたものの、その構造といい、その設計思想というのがどうにも受け入れられなかったため購入に至らなかったのである。

 しかしながら、 いざ買ってみるとこれがまあ……。

 

つづく 

 

2025年8月3日

大収穫祭

 なにげなく庭を見るとそこにはスモモがたわわに実っている。これまでもこの季節になると赤い実が目を楽しませてくれるだけでなく、初夏の味わいをもたらしてくれる。

艶やかさが引き立ちますね
 

頬張ってみるとその甘酸っぱい味は、しばらく前にあの冬の厳しい寒さがここに居座っていたことなどすっかり忘れてしまいそうになるには十分ですね。

たわわも実りすぎて落下……
 

籠いっぱいに採ってはみたものの、もうお腹いっぱいです、はい。