私が以前勤めていた会社は、いわゆる外資系の会社であり本社はカリフォルニアにあった。非常に変な会社で、合理的というかドライというか日本の慣習に従うつもりはさらさら無い組織であった。
成果さえ出れば細かな規則は不問、というより就業規則そのものが無かったのである。このあたりは私と非常にウマが合う組織であった。私は気の向いた時に出社し、気が済むまで仕事をし、気が乗らなくなると帰宅、働く気分になれない日は出社しないという自由奔放な生活を送っていたのである。入社の翌月、通勤さえも面倒になってしまった私はこの会社のビルの斜め向かいのマンションに引越して、徒歩通勤15秒、ドアからドアでも1分という至近距離に住んでいた。会社のコードレス電話の子機を自宅に持って帰っても通話可能な距離であり、傘も要らないお気楽な生活であった。
仕事の殆ど全てがアメリカと歩調を合わせていたので、時差の関係で出勤時間は夕方頃になり退社は明け方になることが多かったのである。そして、サンクスギビングデーからクリスマスまでのホリデーシーズンは休暇気分でゆっくり仕事が進んだが、年末年始は逆に日本のような雰囲気は皆無で、元旦もバリバリ働いていた。
忘れもしない1月3日午前4時50分、自宅に戻った私は音楽を聞きながら夕食(なのか?)の準備を始めようとしていた。とりあえずビールでも飲むかと、栓を開けた瞬間「ポン、プシュー」と言ういつもの音に続いて、「バシュッ、ドドドド、バシャーッ」というとても大きな音がしたのである。一瞬何が起こったのか理解出来なかったが、その音は止まることも無く続いており、それは浴室の方から聞こえて来たのであった。
恐る恐る廊下奥の浴室の方を見ると、そこには破断した水道管とそこからすごい勢いで吹き出す大量の水であった。茫然自失。1分もしない内にその水は川のように流れて来て、瞬く間に3LDKの全ての部屋が床上浸水したのである。
私はエレベーターを待つのが嫌という理由で、10階建てのマンションの2階を選んで住んでいた。一階は駐車場なので、夜中に室内で踊って騒いでも誰にも迷惑をかけないで済むという、とても恵まれた環境であった。しかし、私の部屋の奥にある配管エリアには、2階から10階までの各部屋に給水するため、普通の家にある何倍もの太さの水道管があり、その一部が何故か部屋の中に露出していたのである。そして、その太いパイプが突然外れてその太さと同じ水柱が床から天井まで届く大噴水となって我が家を襲ったのであった。
正月の夜明け前、こんな時間にどうすれば良いのか分からなかった。元栓がどこにあるのかも知らないし、管理会社の電話番号も知らなかったのである。途方に暮れた私は、ふと最上階に大家さんが住んでいることを思い出し、急いで玄関のベルを鳴らしたのであった。正月気分で寝ていたであろう大家さんは驚きながらも急いで駆けつけてくれたが、彼らが元栓を閉じた時には既に室内はプールのようになっていたのである。プカプカといろんな物が浮いており、まるでマンガを見ているようであった。
低い位置にあった電化製品はほぼ全滅、家具も全て下部は水につかり、無事だったのはベッドの上の布団とハンガーにかかっていた服くらいのものであった。寝ることも出来ず、また世間は正月モードなので引越し先を見つけるのも大変であった。仕事が忙しかったので会社に寝泊まりしながら、仕事の合間に正月ムード漂う不動産屋めぐりをして、ようやく4日後に700m離れた所に転居先を見つけたのであった。
このような、二度と経験したくない出来事があったため、私は水道管を見るとえもいわれぬ不安と不信を感じる体質になってしまったのである。
2016年12月22日
家作り再開(5)
相手は誰なんだ!という話。
水道管の規格には非常に複雑なものがあり、その存在理由が分からない限り理解し難いものが多いのである。その中で難しくは無いが、なんとも腑に落ちない規格がある、それはネジである。
日常生活を送る中でも「ネジ」の存在を意識することは少なくない。いや、少ないかも知れないな…、まあ良い、少なくないことにしないと話が終わってしまう…。
一般的にネジはネジ自身とそれと対になる受け手がある。ねじ込んで行く方が外ネジ、ねじ込まれる方が内ネジと呼ばれている。 それぞれ、ネジ山が径の外側に刻まれているか内側かの違いで、ペアで用いられる。
さらに、ネジ山の作り方で平行ネジとテーパーネジに分けられる。前者は日常生活で良く見かけるタイプのネジで、ある一定のところまでほとんど抵抗無く締まって行き、締め付けるものに当たった時点で回す力が必要になるもので、対象物を締め付ける目的で用いられる。ネジが規定の力でこれ以上回らないという所まで回す必要がある。
それに対し、後者はネジ自体が先へ行くに従ってやや細くなっており、ネジが対称物に全部入ることなく、途中で抵抗を感じ始めるポイントがあり、その辺りで締め付けは終了である。そしてその範囲が比較的広いため、ある程度締め付ければ任意の場所で締め付けを終了出来る。
つまり、平行ネジは決められた位置まで回す必要があるのに対し、テーパーネジはある程度締めればその先は任意の角度・位置で回すのを止められるという特徴がある。
意識をしないで両者を使用していれば、その違いを感じることはあまりないが、 水道管やガス管の配管をしているとその必要性に迫られるのである。水道管も直線状であれば特に問題は生じないが、直角に曲がる部分のネジであれば、その曲げる方向に管が向いたポイントで締め付けを終了出来ないと、管はあらぬ方向を向いてしまう。水道の蛇口を考えれば分かりやすいかも知れない。蛇口も取り付けはネジ構造になっているが、これを水道管にねじ込んで行って吐水口が真下に向いた位置で止めないと甚だ使い難いものになってしまう。
このように、ネジのタイプで「平行」「テーパー」の2種類と、それぞれのペアとなる外ネジと内ネジがある。ここまでは単純明快で何の問題も無い。ところが、水道にはさらに別の種類のネジがあり、分かっている人には何の問題も無いが、私のように何の知識も無い状態で調べると、めまいがしそうになるのである。
平行ネジはGネジと呼ばれ、それぞれ外ネジ(雄ネジ)と内ネジ(雌ネジ)がある。テーパーネジはRネジと呼ばれ、それぞれ外ネジ(雄ネジ)と内ネジ(雌ネジ)があるのは同じだが、それぞれRネジとRcネジと呼ばれている。
前者はどちらもG、後者はRとRc、 なぜ????
G外ネジはG内ネジと組み合わされる。RネジはRとRcがペアであり、R同士やRc同士は接続できない。もちろん、GとRもタイプが異なるため接続が出来ない。ここまでは良い。ところが、水道のネジにはさらに別のタイプのものが存在するのである。
それはRpネジとPjネジという面倒くさい名前のネジ達である。
Rpネジは「テーパ雄ネジ用平行雌ネジ」という定義のネジで、それ自身は平行ネジで内ネジである。しかし、組み合わせる相手はテーパーの外ネジなのである。今、平行ネジとテーパーネジは組み合わせられないと書いたばかりなのにもかかわらずである。
Pjネジは「テーパー雌ネジ用平行雄ネジ」という定義のネジで、それ自身は平行ネジで外ネジである。こいつはテーパー雌ネジにも使えるが、平行雌ネジにも使えるという代物である。しかし、上記のRpネジは平行雄ネジには使用出来ない。
という、全くもって理不尽とも言える規格なのである。
日本建設連合会の資料には、
という具合に、ぴったり適合するものと、使用可、使用不可という組み合わせがあり、可/不可の2択では無いのである。
グダグダと書いているが、要点は「私が必要としているのは何ネジなのでしょうか?途方に暮れています」状態だということである。
全ての接続部分を自分で決められるのであれば何の問題も無い。適当に組み合わせの可能な規格のものを選択すれば完了である。しかし、ユニットバスや給湯ボイラーなどのように「ここには○○ネジが使われています、これに合う金具で接合するように」と、相手から指定されているものはそれに合うものを自力で探し出す必要がある。
ここでプロは幾多の経験から特に悩むことも無く、実に適切な部材を調達し工事を行うのであるが、悲しいかな素人の私は右往左往してしまうのであった。
つづく。
水道管の規格には非常に複雑なものがあり、その存在理由が分からない限り理解し難いものが多いのである。その中で難しくは無いが、なんとも腑に落ちない規格がある、それはネジである。
日常生活を送る中でも「ネジ」の存在を意識することは少なくない。いや、少ないかも知れないな…、まあ良い、少なくないことにしないと話が終わってしまう…。
一般的にネジはネジ自身とそれと対になる受け手がある。ねじ込んで行く方が外ネジ、ねじ込まれる方が内ネジと呼ばれている。 それぞれ、ネジ山が径の外側に刻まれているか内側かの違いで、ペアで用いられる。
さらに、ネジ山の作り方で平行ネジとテーパーネジに分けられる。前者は日常生活で良く見かけるタイプのネジで、ある一定のところまでほとんど抵抗無く締まって行き、締め付けるものに当たった時点で回す力が必要になるもので、対象物を締め付ける目的で用いられる。ネジが規定の力でこれ以上回らないという所まで回す必要がある。
それに対し、後者はネジ自体が先へ行くに従ってやや細くなっており、ネジが対称物に全部入ることなく、途中で抵抗を感じ始めるポイントがあり、その辺りで締め付けは終了である。そしてその範囲が比較的広いため、ある程度締め付ければ任意の場所で締め付けを終了出来る。
つまり、平行ネジは決められた位置まで回す必要があるのに対し、テーパーネジはある程度締めればその先は任意の角度・位置で回すのを止められるという特徴がある。
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| 日本建設連合会の説明 |
意識をしないで両者を使用していれば、その違いを感じることはあまりないが、 水道管やガス管の配管をしているとその必要性に迫られるのである。水道管も直線状であれば特に問題は生じないが、直角に曲がる部分のネジであれば、その曲げる方向に管が向いたポイントで締め付けを終了出来ないと、管はあらぬ方向を向いてしまう。水道の蛇口を考えれば分かりやすいかも知れない。蛇口も取り付けはネジ構造になっているが、これを水道管にねじ込んで行って吐水口が真下に向いた位置で止めないと甚だ使い難いものになってしまう。
このように、ネジのタイプで「平行」「テーパー」の2種類と、それぞれのペアとなる外ネジと内ネジがある。ここまでは単純明快で何の問題も無い。ところが、水道にはさらに別の種類のネジがあり、分かっている人には何の問題も無いが、私のように何の知識も無い状態で調べると、めまいがしそうになるのである。
平行ネジはGネジと呼ばれ、それぞれ外ネジ(雄ネジ)と内ネジ(雌ネジ)がある。テーパーネジはRネジと呼ばれ、それぞれ外ネジ(雄ネジ)と内ネジ(雌ネジ)があるのは同じだが、それぞれRネジとRcネジと呼ばれている。
前者はどちらもG、後者はRとRc、 なぜ????
G外ネジはG内ネジと組み合わされる。RネジはRとRcがペアであり、R同士やRc同士は接続できない。もちろん、GとRもタイプが異なるため接続が出来ない。ここまでは良い。ところが、水道のネジにはさらに別のタイプのものが存在するのである。
それはRpネジとPjネジという面倒くさい名前のネジ達である。
Rpネジは「テーパ雄ネジ用平行雌ネジ」という定義のネジで、それ自身は平行ネジで内ネジである。しかし、組み合わせる相手はテーパーの外ネジなのである。今、平行ネジとテーパーネジは組み合わせられないと書いたばかりなのにもかかわらずである。
Pjネジは「テーパー雌ネジ用平行雄ネジ」という定義のネジで、それ自身は平行ネジで外ネジである。こいつはテーパー雌ネジにも使えるが、平行雌ネジにも使えるという代物である。しかし、上記のRpネジは平行雄ネジには使用出来ない。
という、全くもって理不尽とも言える規格なのである。
日本建設連合会の資料には、
という具合に、ぴったり適合するものと、使用可、使用不可という組み合わせがあり、可/不可の2択では無いのである。
グダグダと書いているが、要点は「私が必要としているのは何ネジなのでしょうか?途方に暮れています」状態だということである。
全ての接続部分を自分で決められるのであれば何の問題も無い。適当に組み合わせの可能な規格のものを選択すれば完了である。しかし、ユニットバスや給湯ボイラーなどのように「ここには○○ネジが使われています、これに合う金具で接合するように」と、相手から指定されているものはそれに合うものを自力で探し出す必要がある。
ここでプロは幾多の経験から特に悩むことも無く、実に適切な部材を調達し工事を行うのであるが、悲しいかな素人の私は右往左往してしまうのであった。
つづく。
2016年12月21日
家作り再開(4)
無事に水道管が接続され、家の各所に水が供給出来るようになった…、はずである。
最後の点検を終え、いよいよ開栓である。ここは寒冷地なので、水を止めるときに家の外にある水道メーター横の元栓を閉める必要が無く、宅内にある凍結防止栓のレバーを引くだけで水を止めることが出来て便利である。まあ、場所が違うだけで同じ動作だけどね。
元管から架橋ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管同士の接続、繋手金具と水栓金具の接続、さらにその先の分岐など、およそ50箇所の接続部分がある。そして、その全てを素人の私が適当に接続したのである。そして、これまでの経緯を鑑みると、このまますんなりと済むはずは無い…。
覚悟を決めて元栓を開けて、耳を澄ます。グボボボボと鈍い音を立てて水が上がって来る音がする。その後間もなく家の中でポタポタポタ、ポトポト、シューシューと音が響いたのである。案の定、水漏れである。
恐る恐る音の出所を見ると、「ポタポタポタ」は蛇口の締め忘れであった。キュッとひねって水は止まった。「ポトポト」はシャワーの接続金具のパッキンの入れ忘れであり、パッキンを入れて組み直せば水は止まった。「シューシュー」はトイレの止水栓からであった。これは管の中の空気が漏れる音で、空気が出切ると当然のように水がポタポタ漏れて来た。しかし、良く見るとここはメーカーが出荷時に接続して来た部品である。そしてそれはテーパー管にも拘らずシール材を使った痕跡が見当たらないのである。欠陥品?
これは直管、つまり真っ直ぐで表面がツルツルのパイプであり、特殊な工具が無ければ締めたり緩めたり出来ないので、おそらくメーカーはこの部分だけは接続した状態で出荷したのだと思われる。でもその部分に不具合があれば何の意味も無いじゃないか…。
さらにこの部分は室内側に取り付ける物なので傷がつくと目立ってしまう。まあそんな細かいことは気にしても始まらないので、武骨なパイプレンチを使ってパイプの表面をガチガチと大きな傷を付けながら外し、シール材を巻いてさらに傷を増やしながら元の位置に締め直したのである。もう表面の化粧メッキは傷だらけであった。
これで全ての水漏れは直った。次は給湯ボイラーである。
水道は多少不具合があっても水漏れ程度しか起こらないし、落ち着いて対応可能である。しかし、ボイラーは、当たり前だが水道、電気、そして灯油パイプが接続されているのである。さらに灯油パイプは480リットルタンクに接続されているので、万一出火でもしようものならそれを止める術は無いのである。
とりあえず消化器をそばに置いて、作業を始めることにした。この消化器で延焼を防ぐことが出来るのか不明だが、表面に「あんしん」と書かれているので何とかなるかも知れない、ならないかも知れない…。「あんしん」って「安心」のことだよね?「暗心」や「闇辛」「暗震」だったら嫌だな…。
意を決してボイラーの試運転を始めることにした。ボイラーの工事説明書に従ってまずはボイラーの止水栓を開ける。管の中で水がちょっと動いた音がした。水漏れも無く、とりあえず水道管とボイラーの接続は問題無さそうである。
その次は「お湯の蛇口をひねって水が出ることを確認」である。つまり、水道からボイラー内部への導水テストをすると言うことである。何の問題も無さそうなので気楽にお湯の蛇口をひねってみた。
ドキドキ…。
うむ、何も出ない。うんともすんとも言わない…。試しに他のお湯の蛇口をひねっても結果は同じであった。がーん、何が起こったのか不明である。
水道管の接続を何度も見直したが問題は無さそうである。お湯の配管の問題かとも考えたが、全てのお湯の蛇口から何も出ないことからも、どうやらボイラーから水は出て行っていない様子である。ボイラーの中も開けて見たが、原因はさっぱり分からないままである。
この日の作業はこれで終わることにし、とりあえず続きは明日以降へ持ち越すことにした。しかし、翌日も原因が分からず、何日かを無駄に過ごすことになったのである。そして数日後、驚愕の事実が判明したのである。
つづく。
最後の点検を終え、いよいよ開栓である。ここは寒冷地なので、水を止めるときに家の外にある水道メーター横の元栓を閉める必要が無く、宅内にある凍結防止栓のレバーを引くだけで水を止めることが出来て便利である。まあ、場所が違うだけで同じ動作だけどね。
元管から架橋ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管同士の接続、繋手金具と水栓金具の接続、さらにその先の分岐など、およそ50箇所の接続部分がある。そして、その全てを素人の私が適当に接続したのである。そして、これまでの経緯を鑑みると、このまますんなりと済むはずは無い…。
覚悟を決めて元栓を開けて、耳を澄ます。グボボボボと鈍い音を立てて水が上がって来る音がする。その後間もなく家の中でポタポタポタ、ポトポト、シューシューと音が響いたのである。案の定、水漏れである。
恐る恐る音の出所を見ると、「ポタポタポタ」は蛇口の締め忘れであった。キュッとひねって水は止まった。「ポトポト」はシャワーの接続金具のパッキンの入れ忘れであり、パッキンを入れて組み直せば水は止まった。「シューシュー」はトイレの止水栓からであった。これは管の中の空気が漏れる音で、空気が出切ると当然のように水がポタポタ漏れて来た。しかし、良く見るとここはメーカーが出荷時に接続して来た部品である。そしてそれはテーパー管にも拘らずシール材を使った痕跡が見当たらないのである。欠陥品?
これは直管、つまり真っ直ぐで表面がツルツルのパイプであり、特殊な工具が無ければ締めたり緩めたり出来ないので、おそらくメーカーはこの部分だけは接続した状態で出荷したのだと思われる。でもその部分に不具合があれば何の意味も無いじゃないか…。
さらにこの部分は室内側に取り付ける物なので傷がつくと目立ってしまう。まあそんな細かいことは気にしても始まらないので、武骨なパイプレンチを使ってパイプの表面をガチガチと大きな傷を付けながら外し、シール材を巻いてさらに傷を増やしながら元の位置に締め直したのである。もう表面の化粧メッキは傷だらけであった。
これで全ての水漏れは直った。次は給湯ボイラーである。
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| ボイラーと消化器 |
とりあえず消化器をそばに置いて、作業を始めることにした。この消化器で延焼を防ぐことが出来るのか不明だが、表面に「あんしん」と書かれているので何とかなるかも知れない、ならないかも知れない…。「あんしん」って「安心」のことだよね?「暗心」や「闇辛」「暗震」だったら嫌だな…。
意を決してボイラーの試運転を始めることにした。ボイラーの工事説明書に従ってまずはボイラーの止水栓を開ける。管の中で水がちょっと動いた音がした。水漏れも無く、とりあえず水道管とボイラーの接続は問題無さそうである。
その次は「お湯の蛇口をひねって水が出ることを確認」である。つまり、水道からボイラー内部への導水テストをすると言うことである。何の問題も無さそうなので気楽にお湯の蛇口をひねってみた。
ドキドキ…。
うむ、何も出ない。うんともすんとも言わない…。試しに他のお湯の蛇口をひねっても結果は同じであった。がーん、何が起こったのか不明である。
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| 中を開けても分からない |
この日の作業はこれで終わることにし、とりあえず続きは明日以降へ持ち越すことにした。しかし、翌日も原因が分からず、何日かを無駄に過ごすことになったのである。そして数日後、驚愕の事実が判明したのである。
つづく。



