2012年3月31日

離陸せず

急に暖かくなったと思ったら、強風が吹き荒れていた。
お昼ご飯を食べ終り、小屋の横の壁を見ていた。幾種類かの塗り方を試みた昨年の壁塗りであったが、一部を除いて耐久性は合格だなと悦に入っていた。

高床式小屋

この小屋はどこかの家のアイデアをパクッて来たので高床式である。この茶色い柱が小屋の重量を支え、それを下のコンクリート製の束石(基礎石)が支えている構造である。基礎と柱はボルトで留められており、衝撃でずれないようになっている。

ふと足元を見ると、何だか見慣れないものが転がっていた。それは、四角いゴムの板であり、ちょうど基礎と柱の間に設置した防水ゴムシートにそっくりだ。と思ったら、本当にそのものであった。

ゴムシートを元に戻して撮影

そう、柱が基礎から浮き上がっているのである。2cm以上も隙間が出来ていて、ボルトが無ければもっと離れていたかも知れない。


基礎のコンクリート補強と牛舎跡のコンクリート床
コンクリート基礎は、牛舎の床に固定する際に型枠を作ってコンクリートを流し込んでいたのだが、それも浮き上がっていた。凍結の影響か?そもそも補強になっていなかったのか?

この小屋の足の1本は、基礎ごと宙に浮いているのである。きっとこの強風のせいであろう。これ以上の風が吹いたら、全ての足が外れて飛んで行ってしまうのだろうか?


とにかく、小屋はまだ地上にいる。「離陸に失敗」してくれてありがとう。

残りの3本の足と基礎で耐えてくれ!

2012年3月27日

床が来た

色々な手違いが重なり、6月頃に搬入予定の床が突然到着した。それも吹雪の中を。
材木屋で床材を確保し、プロの厳重な管理の元で我が家の床貼り工事まで保管してもらう予定であった。そのために、私には珍しく早い時期から手配を始めたのだが、その方法に問題があったようで、床工事の予定日より遥か前のこんな日に到着したのであった。もちろん、配達の前に材木屋から連絡はあったが、それは「発送完了しました」というものであった。一体、私にどうしろと…。

搬入時には吹雪も収まり晴れ間も出て来たので、床を積んだ大型トラックは玄関脇まで来てくれた。そこまでは良いんだが、運搬をしてくれる人の手際があまりにも良すぎて写真を撮る隙さえ見せてくれなかったので、荷下ろしの写真が全く無い。

4m長の床材、600Kg




トラックはウイングボディーのカッコ良い車で、荷台の横がガバっと開いて、荷物の積み下ろしがとても簡単だった。わずか15分でトラックから家屋内まで600Kgの床材が運び込まれ、綺麗に並べられた。

届いた床材は、確かに私が注文した通りの物であったが、当初の心配通り想像していた物とはずいぶん異なる品質であった。色とか、肌触りとか…。

また、無垢材はバラツキがあると言われていたのである程度は覚悟していたが、バラバラ過ぎるぞ。まあ気にしないけど。

困ったことに、床工事はまだまだ先の話である。それまでにこれを湿度や温度が管理された風通しの良い場所に移して保管しなければならない。最大の問題は保管場所云々より、そもそも600Kgを私が運ぶのか?運べるのか?本当か?

解体工事中の室内は埃っぽい臭いから、森林浴のような木の香りでいっぱいになった。さすが無塗装の無垢材である。床材は邪魔で仕方無いが、労働環境は良くなった気がする。気がするだけだと思うが…。

2012年3月23日

好運(3)

毎年、春から夏にかけて膨大な量の雑草が生い茂る。頑張って草刈りをするのであるが、苅るスピードより生えて来るスピードの方が速いようでどうにもならない。
それでも、目につき易い場所や通路などは頑張って刈り取るが、そうでない場所はどうしても手が回らないのである。特に西側にある20m×30m程のエリアは、元々畑であった場所らしく雑草の成育具合が著しく良い。苅っても苅ってもあっと言う間に草ボーボーなので手を拱いていた。

北海道は大規模農業なので、使用する機械もかなり大型のものばかりである。巨大な爪を持った機械や、ブルドーザーのような機械で一気に畑を耕している。ああ、あんな機械があれば、こんな雑草の生えた土地なんてあっと言う間に綺麗になるのになと、ため息をついていた。

ある日ふと雑草の生い茂る辺りを見ていたら、うってつけの大型機械がすぐそばに止まっているのである。夢でも見ているのかと思う程、都合の良い現れ方だった。

この巨大爪で地面を掘り起こしてくれた
迷わずこの運転手さんに交渉して、この雑草だらけの土地を耕してくれるように頼んでみた。この人もなかなか親切な人で、快く引き受けてくれてあっと言う間に雑草を駆逐してくれた。ただ、機械に比べて私の土地が狭すぎたようで取り回しに苦労していたようだった。

どうもありがとうございます!

好運(2)

前回で敷地内の遺物がかなり片付いたものの、更地では無いのでまだまだ色々な問題があった。
小さく見えるが、巨大な積み重ね土管
いつまで経ってもじゃまな土管

牛舎跡の横に積み上げられている、謎の土管。直径が1m以上もある巨大な土管である。これが何故だか2つが重なった状態で積み上げてある。もちろん、人力ではびくともしない。持ち上げるためにはクレーン(荷揚げ機械)でも無ければ動かせないし、もちろんそんな物は持っていない。

レンタル屋で借りるにしても、それを運ぶトラックを借りるかクレーン付きトラックを借りるしか無い。しかし、クレーンを手配する時間や労力に対して、作業は恐らく10分もかからないであろう。そんな簡単な作業のためだけにクレーンを借りるのも馬鹿馬鹿しい。かと言って、クレーンが無ければどうしようもない。

去年の春、ちょうど小屋を建てている頃だった。小屋作りをしながらふと外を見ると、なんと言うことでしょう、クレーン付きの大型トラックがこの土管の隣に停車しているではありませんか!

ずっとクレーンの事ばかり考えていたので、幻覚か夢でもみているのかと思った。

運転手もそばにいたので話を聞いてみると、どうやら隣接する畑の中で作業している大型機械を運ぶために待機しているらしかった。まあ、どんな理由でそこにいるのか知ったことではないが、これは千載一遇のチャンスではないか!

厚かましい私は、運転手にこの土管を移動させる相談を持ちかけてみた。すると、この運転手はとても親切な人で、快く依頼を引き受けてくれた上に土管の配置にまで気を遣って移動してくれたのである。あっと言う間の出来事であった。

上下の土管を左右に分けて配置
この位置にクレーン付き大型トラックが停車していた

後日、この土管にはヒマワリやスイートコーンが植えられ、秋に無事収穫された。


なんて好運なんだ!

好運(1)

この土地を購入した経緯にも書いたが、ここは農家が離農した場所でありその遺物が残っていた。多少のゴミや荒れた畑、雑草などは何とか自分達の手で対処できたが、農業設備やら大型ゴミなどは手の着けようも無く大変困っていたのである。
元々、原野や山林などの人の手の入っていない広大な土地を探していた私達にとって、離農跡地を購入するとは思ってもみなかったので、遺物に関しては全く想定外の状況であった。もちろん、それを上回るメリット、つまり素晴らしい景観と周囲の環境を得るためのトレードオフであったので、納得の上で契約をした。

契約時にこれらの処分をお願いしたのだが色々行き違いもあり、前所有者は「大丈夫だよ」という私に取って何の意味も無いセリフを残して譲渡が完了したのである。もちろん、全然大丈夫では無かった。移動や処分の方法がわからず、かと言って自分達で運べる大きさでは無い。困り果てたまま1年が経過して行った。

農業機械へ給油するタンク
たとえばこのタンクである。軽油が500L入る巨大タンクが2つ。押しても蹴ってもビクともしない。おまけに中には軽油がたっぷり入っている。もちろん、私達には使い道すら無い。

ところが、この土地を買ってから1年程経った頃、突然謎のおじいさんが現れてこのタンクを譲って欲しいと言うのである。渡りに船、捨てる神あれば拾う神あり、棚からボタ餅、願ったり叶ったり。なんだか良く分からないけれど、私にとって大問題であったものがあっと言う間に片付いたのである。

数日後、トラックで引き取りに来てくれた
トラクターで楽々持ち上がるタンク
設置台などの付属品もきれいに持って行ってくれた

おじいさんはタンクの代金を払うと言ってくれたけど、お金を払いたいのは私の方である。お金は要りませんと言うと、それじゃ悪いからと言って何か他に困っていることは無いかと聞いてくれたので、私はちょっと迷ったが遠慮せずにその次の問題を相談してみた。

森の中に放棄されていた
土地を買ってから雑草を何ヵ月もかかって苅っていたら、森の奥から農業用のビニールが大量に放置されているのが見付かったのである。重さは数百キログラムもありそうで、こちらも押しても蹴ってもびくともしなかった。これをおじいさんに頼んで運び出してもらおうと思ったのである。彼は嫌な顔ひとつせずに全てを運び出して産業廃棄物業処分場へ持って行ってくれた。

倒木や周囲のゴミまで片付けてくれた
きれいさっぱり

処分費用はもちろん私が払ったが、それ以上にかかったであろう運搬費用は受け取ってくれなかった。ちなみに重さはちょうど1トンであった。そりゃ、蹴っても動かないわな。

1枚あたり300Kgのコンクリート板
 この後、敷地内の謎のコンクリート板を数十枚、不要な灯油タンク、コンクリートで出来た謎の棒(基礎石みたいなもの)など、全てを処分してくれた。もう感謝の言葉も無い。後日、菓子折を持っておじいさんの自宅までお礼に行ったが、彼にとっては朝飯前のような作業だったそうだ。私が1年以上困り続けていたのが馬鹿みたいだ。

とにかく大きな難問がいとも簡単に解決したので、驚くと同時にこの親切なおじいさんに感謝の気持で一杯であった。

木を加工する

先日の切断に続き、今回は削ったり掘ったりした。
トリマー
3万回転で回る刃先

これはトリマーと呼ばれるもので、溝を掘ったり角を削ったりする機械。中央の軸が毎分3万回転(自動車のエンジンの10倍速程度)して刃先をすごい勢いで回しながら木を加工する。高速で回転するのは、切口を綺麗にするためと加工精度を上げるため。

削った溝にピッタリはまる角材
先日切断した太い材木に直角方向に溝を掘り、溝に並行に角材をはめるとピッタリであった。この精度は手作業では出し難いし、私がやれば絶対失敗するのは分かり切っているので助かった。

ただし、この機械の発する騒音は凄まじいものがある。キーンという高音で脳に突き刺さるような不快な音だ。耳にも相当悪いであろう。取扱説明書にも「耳栓かイヤーマフを装着するように」と書かれている程だ。

耳栓
ヘッドフォンタイプはゴーグルやマスクと干渉するので、耳栓を買った。150円前後とお手頃な商品だけど、性能はなかなか良い。おまけに耳に挿入する部分はトウモロコシ由来の有機成分で出来ているので、いざとなれば食べられると説明書には書かれている。そんな「いざという時」は来ないで欲しいと願うばかりだ。

次は穴開けマシンである。既に電動ドリルがあるので、穴を開けるのは簡単にできる。しかし、材料に垂直に深い穴を開けるのは意外と難しいのである。厚みのある材木の裏と表に印をつけて穴を掘ってみると、必ずと言っていいくらいずれる。1mmや2mmどころではない。

そこで見付けたのがこの機械である。


質実剛健なデザインと無骨な色である。センスのかけらも無い。1000年くらいモデルチェンジを受けていないような奴だ。

これを設置した途端、私の作業場所は「工房」から「工場」へと一気に変身してしまった。

対象が斜めでも大丈夫
ドリルの刃を回転させながら垂直に上下する機械である。誰がどのように上下させても、正確に垂直の穴が開くので加工精度が一気に向上する。切削対象が斜めになっていても正確に開けられるし、角度調整レバーを設定すれば斜めの穴も開けられる。ぶっさいくな機械だけど、大変役に立つ奴である。


秘密兵器
これは謎の機械だが、私の設計のまずい所を一気に解決してくれることになる奴である。

2012年3月20日

地吹雪

今朝は天気があまり良くなかったが、もう冬も終りだし大丈夫だろうと思って現場へ行ったのであった。
敷地の入口と我が家の稼ぎ柱(電信柱とも言う)
現場に近付くにつれ風が段々強くなり、周りの雪を巻き上げて吹雪いていた。嫌な予感がしながら現場に到着すると、敷地の入口が吹き溜っており道も何も見えない状態であった。もちろんゲンヤー号で入ることもできず、歩いて行くことさえ不可能な程であった。

敷地から見た町道側
数分後には路面も見えなくなる
積雪量は大したことは無く、せいぜい30cm程度。しかし、風が強いのと殴り付けるような雪とで歩くのもかなり辛い状態である。車を降りてこのまま歩いて行くと、敷地内で遭難してしまいそうだ。こんな所でくたばっていても誰も気が付かないよな…。

あ、あそこまで辿り着ければ…。

70m先には小屋が見えるが、ただ敷地内に建っているだけの小屋なのに雪山の避難小屋に見えるぞ。除雪車が積み上げてしまった雪塊と吹雪のせいで、とても積雪30cmには見えない景色だ。



6Km離れた市街地まで行くとこんな感じで晴れている。ちょっと風が強いだけだ。前方には大型の除雪車が見えるが、市街地がこんな状態だと除雪に来てくれなさそうだな。

はるばる42Kmも走ってやってきた現場であるが、敷地内に一歩も入れないまま退散することになった。こんなことは初めてである。本当に住めるんだろうか?

家を建てる前に、除雪車を買うべきなんだろうか…?

吹雪の中を走り抜けたゲンヤー号

2012年3月19日

材木を切る技術

CADのお蔭で設計も無事に終り、実際に階段を作る作業に移行した。
まずは骨組みの基礎となる角材を加工する。CADで書いた図面によると、切断角度は38.56度という中途半端な角度。何か間違っている気がしないでも無いが、まあ細かい事は気にしない。

切断はスライド丸鋸と言う正確に材木を切断する道具があるので、これに38.6度の「角度切り」を設定し切断を始めた。

105mm角の木とスライド丸鋸

このノコギリは刃のサイズが190mmであり、材木の太さは105mmであるので余裕で切れると思っていた。ところが、刃のサイズというのは直径の事であり、これで切断しても当然のことながら刃の半径以下の大きさしか切れない。ここに来て、昨年の小屋作りでも同じ失敗をしたことを思い出す進歩の無い私であった。

仕方が無いので、材木をひっくり返しながら何とか切断したが、あまり綺麗な切口とはならず凸凹が残る結果となった。

切口に残る回転刃のずれた跡

今度は、スライド丸鋸で切れるところまで切って、残りを普通のノコギリで切ることにした。






とても綺麗に切れて、切った本人が一番驚くという結果になった。スライド丸ノコとは刃の種類と切断速度が異なるので切口の色の違いは目立つものの、段差が全く無い状態で切れたのである。わ〜い!

こうして、切口の出来栄えを自画自賛しながら階段作りが始まったのである。

CAD

CAD、それはComputer Aided Designの略で「コンピュータを使った設計支援システム」のことである。それがどうしたと言われても何も返す言葉は無いけれど、これがあると便利なことに気が付いたので、今月から絶賛稼働中である。
家の間取りや建具のサイズなどは殆どが独立したものであり、大まかなサイズさえ合っていれば多少の誤差はそれほど問題にならない(本当か?)。コンピュータを使う程の計算も無く、紙と電卓で適当に計算すれば十分であったし、現場の環境を考えるとこれが一番お手軽でお気楽であった。

最初の計画(あったのか?)によれば2階部分は使わないので全部解体するつもりだったので、階段も撤去の対象であった。階段そのものはまだ残っているが、撤去を前提に1階部分の変更作業をしていたのでもはや階段と共存できる状態では無い。

 しかし、2階を壊す手間と労力が想像以上に大変なことに気が付き、途中でやめてしまったのである。そうなると、今度は階段をどうにかしなければならない。仕方が無いので別の場所に新たに階段を設置することにした。

ところが、階段というのは家の初期設計時点で位置を考慮しなければならない代物であり、それに合わせて柱や梁、壁などが作られている。階段を撤去するのは簡単だが、他の場所に移すとなれば、1階から2階へ十分な高さを持った連続した空間を確保しなければならないが、普通の家にそんな無駄な空間はない。階段用の空間を確保するために梁や桁を切り取ったりして家の構造を変更することになれば、今度は変更に伴う強度確保のための構造計算を行わなければならない。それはとても面倒だし、そんなことをする気も無い。

そこで、柔軟な計画を持つ私は発想の転換を行った。一般的な住居であれば、部屋の空間を最大限に広げるために階段を家の隅っこに設置したり、玄関に近いところに置かれることが多い。しかし、階段を部屋のド真中に作れば空間の確保が簡単だし設計も楽だ。ただし、部屋は狭くなるし、家の動線上の障害にもなる。でも、そんなことは面倒な設計をすることに比べれば取るに足らない些細なことであるので気にしないことにした。

ということで、階段は家の中央のリビングルームの真中に位置することになった。2階部分も部屋の真中に開口部があり、これでリビングルームの半分と2階の半分がいわゆる「使えない空間」になった。
 
位置が決まったので今度は階段そのものの設計をすることにしたが、これがなかなか大変な代物であった。階段の角度や踏み板の大きさを若干変更するだけで、他の全ての部分の数値が変わってしまうという非常に面倒なことになり、紙に書いたりPCのお絵書きソフトでごまかしている場合では無くなった。そこで、今更ながらCADを引っ張り出して来て使い始めたということである。

どんな階段になるかは、今月中に完成する(はず)のでお楽しみに。

2012年3月14日

作業再開

ここ数日気温も上がりすっかり春らしくなったので、冬の間止まっていた建築作業を再開した。
資材を積んだゲンヤ〜号
暖かい日差しを受けちょっと汗をかきながら資材を車に積んだ。市街地は雪も少なく元気良く走り出したのであるが、現場の道路状況は不明である。町道は除雪されているだろうから問題無い。しかし、町道から我が家までの私道は緩いながらも登り坂になっており、昨年もその登り坂の途中でスタックしたので油断出来ない。

もしゲンヤー号が登ってくれなければ、私はこの重い資材を担いで120mの道を歩かなければならないが、そんなのは嫌だ。今の住居に持ち帰ってもガレージの高さが2m程度しか無いので入ることが出来ない。いまさら返品も出来ないし困ったことになったなと、全てを買ってから気が付いた私であった。

無事、現場に到着
心配しながら現場に到着してみると、とりあえず除雪はされていた。しかし気温が上がったせいで水分を多く含む雪質となっており、部分的にシャーベット状という微妙な路面コンディションであった。途中でタイヤが空回りしてなかなかヤバイ状況だったが、なんとか登り切ってホッと胸を撫で下ろした。

ゲンヤー号をUターンさせてバックで玄関まで乗り入れようと思ったのだが、難所を乗り切った安心感から油断していたのであろう、こんなところであっさりスタックしてしまうのであった。

身動きが取れません
積雪は15cm程度だが、その下の地面が凍結しているのでタイヤが空回り状態である。スコップで雪を掘り、なんとか救出。その後、資材を運び入れた時点で相当疲れてしまった。



気を取り直して作業を開始しようとしたら、今度は必要な工具の一部が倉庫にしまったままであることに気付く。倉庫までの道は、この冬の間一度も除雪していなかったので積雪が60cm程ある。このまま雪解けまで待つわけにも行かないので除雪を始めたが、幅50cm×深さ60cm×距離20mの雪は私の体力を使い果たすには十分な量であった。

結局、この日は資材運びと敷地内の除雪だけで終ったのであった。